消防設備士 乙種7類は「1週間で取れる」
こんな噂を見かけることがありますが、実際のところはどうなのでしょうか?
今回は、自分自身の受験経験をもとに、現実的な目線で検証してみようと思います。
ちなみに、筆者の受験時のプロフィールはこんな感じ。
- 電気工事士免状なし
- 消防設備士 甲種4類&乙種6類を所持
- 勉強期間としては3ヶ月確保していたが、正直長すぎた
いきなり結論から書きますが、「条件が揃えば、1週間で取れる」と思います。
逆に条件に当てはまっていないのであれば、素直に勉強期間を長めに取るのがおすすめです。
どういった条件に合致していれば短期間合格できるのか、これから解説していきます。

合格率が高いとはいえ、不合格になっては元も子もないですからね…。
「1週間で取れる」人の条件とは?

まずは結論を整理します。
消防設備士 乙種7類を1週間の勉強期間で取れる可能性が高い人は、以下に当てはまる人です。
- 第2種電気工事士を所持している
- 乙種7類(漏電火災警報器)に関する実務経験がある
- 勉強すること自体に慣れている
- 消防設備士 甲種または乙種4類を所持している
特に「第2種電気工事士」所持者は別格。
資格免除により、試験問題数が35問→16問まで減ります。
電工2種持ちの方は、過去問を集中的に回すだけで、1週間合格はかなり現実的です。
一方で、
- 業務に関する知識ゼロ
- 資格試験に慣れていない
- 勉強習慣がない
この状態で「1週間で取れる」と考えるのは、甘く考え過ぎと言わざるを得ないでしょう。

合格率60%だからって舐めてはいけません。
乙種7類は、なぜ「簡単」と言われるのか
乙種7類が簡単と言われがちな理由は、大きく3つあります。
① 出題範囲がかなり狭い
対象設備は「漏電火災警報器」のみ。
他類のように設備が横に広がらず、覚える内容はかなり限定的です。
② 計算問題がほぼ出ない
計算ゴリゴリの問題はほぼありません。
基本は暗記と仕組みの理解で対応できます。
③実技問題の難易度が低い
消防設備士試験では難関である実技試験ですが、他類のように難易度の高い筆記問題は出題されません。
少しの暗記で取れるような内容が多いので、過去問に少しでも触れておけば十分。
これらの3点に加えて、電工持ちの免除組がサラッと取得し、「1週間で取れる」というイメージが広まっているのかなと想像してます。

「1週間で取れる」というイメージだけが先行しすぎなんですよね。
やっぱり「1週間で合格」は言い過ぎ

冒頭でも記載しましたが、「原付免許と同等」という表現は、個人的には言い過ぎだと思っています。
たしかに難易度は低めですが、
- 難易度が低いとはいえ、筆記問題もある
- 一定数は暗記が必要
- 当然だが、4割は不合格者が存在する
など、油断すると普通に落とされる要素はあります。
実際、自分は3ヶ月勉強期間を確保しましたが、「やり過ぎた」と感じただけで、「ノー勉でいける」とは全く思いませんでした。

「2日の勉強で受かりました〜」とかSNSで見ますが、運の要素もかなりあると思います。
現実的なおすすめ勉強期間
現実的に考えた実体験ベースでの目安はこんな感じかなと。
- 電工2種所持者→約1週間
- 実務経験有りor甲4・乙6所持者→約2週間
- 免除なし→少なくとも3〜4週間
少しでも不安があるなら、1週間にこだわらず、確実に合格できる期間を取るのが正解です。
消防設備士試験は年に何度も実施されているため、いわゆる「数を打てば当たる」試験ではあります。
とはいえ、1発合格するに越したことはありません。
確実に合格できるよう、着実な勉強をしていきましょう。

所持者の皆さんは自身のバックグラウンドと共に合格までの勉強期間を教えてください!
【まとめ】条件付きではあるが「1週間で取れる」

消防設備士 乙種7類は、
- 出題範囲が狭い
- 過去問中心で対策できる
- 資格免除の影響が大きい
という点から、短期合格しやすい資格です。
ただし、「条件が揃えば1週間」「揃っていなければ、素直に期間を取る」これが一番現実的な結論だと思います。
合格率が高い資格だからこそ、変にナメず、効率よく確実に取りに行きましょう。

「簡単ではあるが楽はできない」、そのくらいの難易度です。
【関連記事】乙種7類を受験する方はこちらもどうぞ
乙種7類については、実体験ベースでさらに踏み込んだ記事も書いています。
今回の記事では「1週間で取れるのか?」という視点で解説しましたが、実際の勉強期間や勉強方法を詳しくまとめています。
これから受験予定の方は、合わせて読むとイメージがかなり具体的になると思います。
「過去問だけで足りるの?」「どんな問題が出るの?」
そういった不安がある方向けに、「実際に試験で出題された問題」を公開しています。
直前対策としても使える内容なので、受験前にはぜひ目を通してみてください。

最短ルートで合格できるように自分も応援してます!



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