当ブログの人気記事である「ダイソーで買える焚火台、ステンレス折りたたみ蒸し器」に対して興味をそそられるコメントをいただきました。
「Seria(セリア)のケーキ型底取5号を足すと、加熱空気を用いた二次燃焼ストーブの如く、燃料コスト当たり発熱パフォーマンスがアップするそうです。ご参考になれば」
とても興味深いコメントありがとうございます!
噂程度に聞いたことはあったのですが、直接コメントをもらったからには試さずにはいられません。
という訳で、買ってきました。
燃やしました!
結論「不要です」
詳しい説明もきちんとするので、まだブラウザバックしないでください!
ステンレス折りたたみ蒸し器の追加パーツとして、ケーキ型底取5号は何故適していないのか。
使用することで得られるメリットもあるので、良い点にもしっかりと触れていきつつ解説していきます。
実際の焚き火シーンと共にお届けするので、最後までお付き合い下さい!
ケーキ型底取5号の使用方法
まずは、ステンレス折りたたみ蒸し器とケーキ型底取5号をどうやって組み合わせるのか?という点から説明しましょう。
「ケーキ型底取」という名前の通り、底面部が外せるので取り外しましょう。
空気を入れ替える必要がある為、底面部は浮かせて設置。
浮きさえすれば何でも良いので、自分は瓦の破片を使いました。
半開き状態のステンレス折りたたみ蒸し器を設置。
ケーキ型が5号サイズなので、全開にはなりませんがこれが正しい設置方法です。
雑な手描きですが、こういったイメージで底面部から空気を取り込みます。
更に焚き火で熱せられた空気が2次燃焼に繋がるのですが、難しい話は置いておきましょう。
自分も2次燃焼ストーブを持っていますが、なかなか考えられた方法だなと感心しました。
絵心が無い点はご容赦下さい。使う機会が無さすぎてiPad Proが泣いてます(笑)
実際に燃やしてみる
薪を準備しましょう。
ケーキ型に合わせて薪を切断する必要がある為、「ステンレス折りたたみ蒸し器」単品で焚き火するよりも小さい薪を準備する必要があるのはマイナスポイントですね。
ナイフはモーラナイフ Morakniv Garberg Black Carbonです。
着火!
個人的な趣味でマッチ着火(底に着火剤も入れています)
空気の通りが良いからかすぐに燃え始めました。
充分に乾いていない枝にも関わらず、容易に着火出来たのは好印象。
着火から1分後にはこの通り。
燃焼室がコンパクトな恩恵を受けている様に感じます。
真上から。
枝を追加しつつ、燃やしてますが小枝ぐらいでは煙もほぼ出ていません。
「焚き火するなら、とうもろこし焼いといて」との妻の要望にお応えしておきます。
し、尻に敷かれてる訳じゃないですよ!(動揺)
とうもろこしも焚き火台もとても良い感じです。
乾いていない太めの枝を入れると、流石に多少の煙は上がりますが、許容範囲。
はい、完成。
何気にとうもろこしを初めて焚き火に突っ込んでみたんですが、良い感じに焼けますね。
皮付きを購入する機会があれば、是非試してみて下さい。
皮付きとうもろこしの直焼きは常に回しておく必要があったりと手間は掛かりますが、楽しかったです。ご家族で是非やってみて欲しいキャンプ飯(オヤツ)と言えます。
真面目に考察
焚火台を試すというより、とうもろこしを焼く方に夢中になっていましたが、真面目に考察してみましょう。
とうもろこしを焼いた後に熾火状態になったものです。
ここに、このサイズの焚き火台には不釣り合いな薪を投入して燃やせるか試みます。
雑なサイズ感ですが、野営地ではこれぐらいの薪を燃やすことは多々あるので、良い実践テストです。
底に炭が溜まっており、空気の流れが悪くなっているので火吹き棒で空気を入れ替えてやります。
それだけですぐに大きな炎が上がります。
3分後にはこの状態。
熱くて近距離で写真を撮るのが困難なほど、高い火力を上げています。
写真ではしっかりとお伝え出来ませんが、ケーキ型と蒸し器の隙間から2次燃焼らしきものも確認することが出来ました。
噂は真実だったと思って良さそうです。
安価にも関わらず、これだけ遊べるなら十分ですね。
メリット・デメリットまとめ
実践テストは十分こなせたのでまとめていきましょう。
「ケーキ型底取5号」を追加パーツとして実際に使ってみて感じたメリット・デメリットを記載していきます。
みんな大好きSeria(セリア)の商品なので、安さには当然満足。
2次燃焼・ゴトクを兼ねることが出来る点も実践テストで確認済。
継続利用していませんが、構造上及び使用用途からしても破損する可能性は著しく低い。
こうしてまとめてみるとメリットは十分です。
デメリット1点目は前述した通り、普段よりも薪を小さくする必要があります。
地味にストレスですが、個人的には薪準備は嫌いじゃないので大きな減点では無いです。
ですが、もう1つのデメリットである「収納サイズが大きい」この点が大きな障害となり、自分は今後継続して利用していくことはないでしょう。
次の項目にて解説します。
メリットを上回るほどのデメリットとは…?
【結論】何故不要なのか
まずは上記項目で挙げた最大のデメリット「収納サイズが大きい」という点を確認します。
直径14.5cm×高さ5.8cmというサイズで脱着可能な箇所は底面部のパーツのみ。
そもそもケーキ用の型を取る商品なので、この設計で問題は無いのですが、アウトドア用品として見ると折りたたみ機能や脱着部が欲しいサイズ感です。
そして、焚き火台として組み合わせるのはDAISO(ダイソー)の「ステンレス折りたたみ蒸し器」で折りたたみ可能。
折りたたみ時の写真を見比べると、「ケーキ型底取5号」が一回り以上も大きいサイズ感となります。
焚火台と組み合わせる前提のパーツであるにも関わらず、持ち運びが不便ということは、焚き火台が軽量コンパクトであるメリットを潰している状態なのです。
そんなものを今後も使っていこうとは思わないでしょう。
更にわざわざ2次燃焼効果を求めずとも「ステンレス折りたたみ蒸し器だけでかなりの火力を出せる」のも余計に不要と感じる要因となります。
「ステンレス折りたたみ蒸し器」単品で火力弱いな…と思うことがそもそも無いんですよね。
最後に
今回の情報は噂程度に聞いたことはあったのですが、実際にテストすることで流行っていない理由も納得の内容でした。
本当に良い情報なら簡単に流行って、みんな真似するはずですからね。
コメントをいただいたことがきっかけでしたが、とても楽しい経験となりました。
今後もコメントなどで提案いただいたものに関しては、返答も兼ねてテストしていきたいと思います。
改めてコメントいただき、ありがとうございました!
コメント
瓦の破片が必要とは!?
元ネタのサイトによると、蒸し器を閉じた状態で置き、上からケーキ型を載せると、ケーキ型底の内側に張り出た縁が、蒸し器底面の縁に引っかかるそうですが。
ちなみに、既に気にしてらっしゃる収納サイズの増加ですが。
元ネタサイトの時点と違って現在では、蒸し器がケーキ型内部に収納できず、更に増加する場合があるようです。
コメント書き込み後、他では見られない燃焼機構の疑惑が自分には気になって、300円に値上がりした蒸し器に手を出したところ、蒸し器底面のサイズがギリギリ、ケーキ型に入りませんでした。
複雑な形状により耐久性への疑問を払拭できない蒸し器の保護ケースとして、一回り大きいケーキ型は自分の望むところだったのですが。
しかもギリギリなので、運搬中に蒸し器がケーキ型に嵌り込み、外すのに苦労することがありました。
自分の一番の興味はロマン溢れる燃焼機構の謎だったので、持ち運び易さは二の次だったのですが。
イザ実用性となると、これらのトラブルは痛うございます。
別々の会社の製品 & 100円ショップの品質ということもあり寸法の個体差があるため、このように元ネタサイトのものを再現できないのかも知れません。
いずれにせよ、他の焚き火台を持っていない私としては、大変参考になりました。
検証記事ありがとうございます。
A-11さん
次記事更新から早速、読んでいただきありがとうございます!
考察等していただき、とても興味深いです。
以下返答させていただきます。
焚火台という用途では当然ですが、薪を大量に乗せるので上からの負荷がかかります。
その負荷に耐え得るほど、蒸し器とケーキ型をしっかりと固定するのは現実的では無いです。
対策として、ケーキ型を空中に浮かすのに瓦の破片を使っているということですね、石でも何でも良いです。
300円に値上がりした蒸し器はサイズアップしてましたか…かなり残念ポイントですね。
おっしゃる通り、実用性は下がりそうです。
300円に値上がりした蒸し器のサイズが違うなら、それはそれで興味が出てきて欲しくなってきました(笑)
ちなみに耐久性は疑問というワードをいただいておりますが、想像よりもかなり耐久性は高いと思っていただいて大丈夫です。
自分でもびっくりするほど雑な扱いをしておりますが、壊れた事はありません。
実はこの記事のテスト中に初めて一枚の羽パーツが外れただけで、手作業で直せました。
現価格では300円ですが、それで2年近く遊べると考えただけで十分なコスパだと思っています。
購入されたとの事ですので、蒸し器単独での焚き火もしっかりと使ってやっていただければ幸いです。
また、この件に限らず他にも新たな検証内容・興味をそそる情報等がありましたら是非ご教授ください。
A-11さんの深い考察には自分自身頭が下がる思いです。
今後とも宜しくお願い致します。