『水質関係第1種 公害防止管理者』試験に免除申請なしで、1発合格しました!
自分が勤めている企業では、『公害防止管理者』の資格保有者が一定数必要なこともあり、30人前後が毎年受験しています。
結構な人数が受験しますが、科目合格:20%、全科目不合格:80%といった割合。
そんな歴史もあり、公害防止管理者は『高難度』扱いの資格となっています。
1発合格をしたからこそ思ったこと、勉強に使って良かったものなどを徹底解説していきます。
テキストの購入も不要、通信教育なんてもってのほか!全部無料で合格までの道のりを案内しますので、最後までお付き合いください。
後ほど解説しますが…44,000円の通信教育を受講したのはお金の無駄でした。とにかく高い!
元々の知識レベルは?
直近の『危険物取扱者 甲種』試験にも落ちるような体たらくぶりでした。
そして何より、『公害防止管理者』という資格自体が、前提知識がなしの状態からスタートするような資格だと思います。
日頃の仕事とは全く関係ないような知識ばかりを覚える必要があるということですね。
5択問題なので、「ある程度は点数取れるでしょう」と思いつつ、初めて過去問を解いた時は15%程度しか取れず「絶対無理!」と思ったものです。
選択式なのに15%って、今考えると実質0点ですよね(笑)
【準備編】何を買えばいい?
まず前提として、他の資格試験のように、テキストや過去問は買わなくて良いです。
『公害防止管理者』資格に関する勉強は全て無料で出来ます。
なぜそんなことが可能なのか?
それは無料で勉強できるWebサイトが充実しているからに尽きます。
自分がお世話になったWebサイトを記載します。
検索すれば他にも出てきますが、この2つだけで充分です。
準備編と記載しましたが、準備するものなどありません(笑)
あえて言うと、持っていない方は電卓を買っておきましょう。
自分は資格試験専用として、Amazonで評価の高かったシャープの電卓を購入しました。
自分はyoutube大好き人間なので、動画で解説してくれている人いないかな〜と探してみましたが、有益な方はいませんでした。探すだけ無駄です。
【神サイト①】公害防止管理者試験まとめました
正直、このWebサイトに頼っているだけで合格出来ます。
実際に見てみると分かりますが、過去問の1つ1つに対して丁寧な解説が付いています。
そして、記事執筆時点ではR6〜H22までの幅広い過去問有り。
無料にも関わらず、広告もイラッとしない程度にしか出てこないので、快適に勉強を進めることができます。
これを無料で提供している人ってどんな人!?と疑問に思ったものです。
【神サイト②】公害防止管理者試験に合格しよう!
①のWebサイトとは違い、解説なしverの過去問が解けます。
1問ごとに「正解です!」「不正解です!」とポップアップで出してくれるので、ダラダラとスマホで勉強する分にはこちらの方がとっつきやすいです。
間違った問題の解説を直後に読めないのは痛いですが、ストレスなく勉強できるという点でおすすめ。
隙間時間を使って、スマホぽちぽちしながら数問解いたりするのに役立ちました。
【後悔】通信教育を実際に受けた結果
そして1番の反省点。
初学者だったということもあり、何から勉強すれば良いか分からなかったので、通信教育を選択。
「一般社団法人 産業環境管理協会」が運営している通信教育を受講しました。
金額はなんと44,000円(税込)
自分が受講した通信教育でできることは、下記の通りです。
- 特化したテキスト、資料の配布
- PC、スマホで受講が可能な1問1答式のWebサイト
- 本番を想定したテスト形式の添削課題
- 質問への質疑応答
届いた時は「流石は通信教育!これはめちゃくちゃ役立つぞ!」などと思っていました。
意気揚々と読み進めていくも、演習前の説明6割、過去問からの抜粋問題2割、解説2割という感じでほとんどアウトプットができない形式。
オリジナルの問題は全くなく、過去問からの抜粋問題しかないので、前述した無料サイトにて過去問をやる→解説読むで事足ります。
高い出費に見合う分だけの元を取りたかったので、1周丸々読みましたが、この通信教育は合格に寄与していません。
唯一、「通信教育をやって良かったな」と思えることとして、テスト形式の提出課題が2回分付いています(第6章 通信添削問題集)
これだけが過去問抜粋ではない、「産業環境管理協会」のオリジナル問題となります。
これのために44,000円払っているといっても過言ではない。
提出から10日前後、点数付きで返却されます。
過去問は繰り返すせば繰り返すほど、解答自体を暗記してしまうので今の実力を測るという意味でもこれだけは通信教育をやって良かったと思えることでした。
「1問1答式のWebサイトは◯×形式で簡素過ぎる」「質疑応答は使うわけない」ってことでその他のサービスはイマイチでした。
金額には見合っていないこともあり、通信教育はおすすめしません。
会社から「半額以上の補助金が出る」ならば、ギリギリ許せるレベル。
【実践編】勉強期間&勉強方法
勉強期間は約3ヶ月半、6月下旬より勉強スタート。
試験難度が高く、1年に1回しかない試験ということもあり、普段の資格試験よりも早めに勉強に着手しました。
勉強方法は2パターンに分類されます。
- 過去問重視派
- 基礎からしっかり派(電話帳活用)
「確実に合格したい人は、電話帳(新・公害防止の技術と法規)を使って勉強しよう」的な意見をよく見ますが、自分は不要派。
「重箱の隅をつつくような問題が出る」という理由からそのような意見になるようですが、過去問を完璧にマスターしていれば、7割は確実に取れるので充分合格ラインに乗れます。
重箱の隅に注目するあまり、いつも出るような問題を落としていては本末転倒です。
電話帳購入なしで挑んだ自分の本番時の点数は全科目平均7割だったので、予定通りの結果となりました。
電話帳と呼ばれている「新・公害防止の技術と法規」ですが、全て揃えるとそれだけで10,000円。理解し辛い上に高いので、購入メリットは皆無です。
勉強方法は何をした?
自分がやった勉強方法は前述した過去問を掲載しているWebサイトでひたすら問題演習。
間違った問題、正解した問題関係なく、ひたすら解説を読み込む。
本当にこれだけ。
ただし、『水質1種』に1発合格するには5科目全てを合格点に乗せる必要があります。
ただ過去問をやるだけでも大変なのに、古い記憶はどんどん抜けていくので、記憶したことを忘れないようにしつつ、次の科目の記憶をするという作業がとにかく苦痛でした。
5科目通して、4周目くらいから理解が追いついてきて、正答率が7〜9割くらいになり、楽しくなってくるはずです。
あとは苦手分野を中心にひたすら記憶の上塗りをしていくだけ。
自分が実際にやった過去問の周回数を記録していたので、記載しておきます。
各科目ごとの周回数(全科目直近の8年分を実施)
- 公害総論:8周
- 水質概論:7周
- 汚水処理特論:11周
- 水質有害物質特論:8周
- 大規模水質特論:8周
繰り返し実施したことで、試験前日の過去問結果は197/200問の正答率98.5%。
自信を持って本番を迎えることができました。
記録しているだけでこれだけですが、空き時間のスマホ勉強は記録していないので、上記+2周ずつくらいはしていると思います。
【後日談】合格発表を受けて思うこと
自信を持って臨んだ試験の翌日、速報にて公式解答と照らし合わせ。
「合格してる!」と判断できた時は喜びよりもびっくりの方が大きかったです。
「科目免除なしの合格率7~11%に入れた!」ということで周囲もびっくりという反応。
自分は勉強期間中、「毎日の勉強を必須とする」というルールを徹底しており、ほぼ達成することが出来ました。
とにかく毎日やっていれば、モチベの有無に関わらず、勝手に勉強するようになるのでとてもおすすめです。
その勉強習慣を継続して、翌月の『第2種冷凍機械責任者』試験に挑み、そちらも無事に合格しました!
勉強を長く続けられない人へ
合格したからこそ記載しますが、本気で集中して勉強できる人であれば、恐らく2ヶ月あれば最短で合格可能な資格だと思います。
先ほど、モチベの有無に関わらず勉強していたと記載しましたが、勉強3ヶ月目に入ったとき、明らかにモチベーションが下がった時期がありました。
周回数としては5、6周目付近…正答率も8~9割となっており、「明日試験でも合格できるだろ〜」とダラダラ勉強。
1週間ほどで気持ちの切り替えも出来ましたが、あの時のモチベーション降下が続いていたら落ちていたと思います。
モチベーション維持は自分にしか出来ないので、「自分は短期集中型だ」と思う人は2ヶ月みっちりプランを検討しても良いかもしれません。
この記事を読んでくれた皆様が合格できることを願っています。
長文となりましたが、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
質問や疑問点などあれば、気軽にコメント残して帰ってください!
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