個人的な話で恐縮ですが、最近車を買い替えました。
買い替えに辺り、185,000km走った「トヨタ ヴァンガード」を処分する必要が有りましたが、ひとつ大きな問題が。
「廃車寸前だろ…ってレベルまで走った車をお得に処分する方法とは…?」
こんな状態の車でも「出来るだけ高く売りたい」と思うのが人情ですよね。
ディーラー担当者へ下取りの話を聞いてみるも「年式が古いのと、ここまで走ってると値段付かないですね」との返答。
そりゃそうだ、自分でもこんなに走った車買いません。
正直、めちゃくちゃ困りました。
恥ずかしながら車に関する知識が薄く、下取りが出来ない場合の処分方法はどういった選択肢があるのかすらわからないという状況…。
買取業者を調べてみるも、大手買取専門店さんの評判の悪さに戦慄…。
試しに知ってる店名でググってみて下さい。ひどいもんです。
知識がない人間がとりあえず思い付くであろう手段をあっさりと封じられ、そこからの行動履歴を備忘録として残しておきます。
結果だけ先にお伝えすると「350,000円+自動車税の還付有り」で買取してもらいました。
「自動車税の還付有りって何?」って方も当然いると思うので、その点についてもしっかりと解説します。
自分と同様、処分に困った方の一助になれば幸いです。
買い取ってもらった業者の方に知識が無い人向けの処分方法も教えてもらったので、そちらも最後に紹介します!
処分方法を調べるところからスタート
ディーラーからは「下取りでは値段が付かない」と断言されてしまったので、まずはどうすれば高く売れるのか?を模索しました。
ネット情報によると、ディーラーとの再交渉も十分可能性がある様でしたが、担当者の方があまり好きになれずこの選択肢は無し(無駄話が多過ぎる…)
というわけで「車買取専門店orスクラップ業者への売却」の2択となりました。
ちょうど良いことに昨年、妻の車をスクラップ業者に買い取ってもらった経験があったので、まずは同じ店舗へ持ち込んでみることに。
この時点では2〜3万円で買取をしてもらえるのなら、そのままスクラップ業者へ引き取ってもらうつもりでした。
「無料引き取りでなければいくらでも良い」と本気で思っていました。
【1社目】スクラップ業者A社へ持ち込み査定
小心者なので、まずは行ったことがある店舗から。
スクラップ業をメインで手掛けているA社へ電話にて見積もり依頼の旨を伝えて持ち込み査定、40分ほど待機。
「社内で稟議にかけて、当日中に金額をお伝えします」との話で帰宅。
帰宅から5時間後に「スクラップとしてではなく、中古車として30万円で買取したい」との連絡を受けて「ヴァンガードってそんなに価値あったの!?」と衝撃を受ける。
更に「当社は車買取専門店と比べて、相場感に乏しいので他社さんでもっと高い金額を掲示されたら連絡して欲しい」との話をされた上で丁重に電話を切りました。
補足情報
後から知りましたが、トヨタ車+SUVという価値は偉大とのことで、海外に輸出するそうです。
更に海外の方からしたら走行距離10万km〜20万kmのレベルはなんとも思わないそうで…世界は広い!
「そんなに高いのならもうちょっと調べたりするか」と気持ちを新たに検索検索ぅ!
しっかりと相見積もりすべきと判断
ネットでざっくり調べたところ、同じ様な年式・グレード・走行距離の相場は「30万円〜41万円」との事。
A社の相場観はあながち間違いでは無かった様だが「相見積もりすれば買取価格はまだ上がるだろう」と判断し、どの会社に依頼するか更に検討。
補足情報
正直、自分の車は「前方のフレームに割れ有り+左後方にとても目立つ凹み有り」とかなり悪い状態だったので、底値の30万円で買い取ってもらえれば十分という状況でした。
冒頭でも記載しましたが、大手の車買取専門店は分母が大きいからか悪い評価も際立って出てきました。
流石に悪い評価を見た上で、いきなり最大手に行く勇気はない…。
対応への評判が良いとの記載があった2社に個別でネット見積もり依頼をしました。
大手は客を見て判断している様で、自分の様に車への知識が薄いと買い叩かれる傾向にある様です(こういったところが不満の声としてネットに上がっていました)
【2社目】車買取専門店B社のネット査定+持ち込み査定
車買取専門店の中では中堅クラスB社のネット見積もり結果は「30万円〜60万円」
「価格の振れ幅あり過ぎだろ」と思いましたが、B社のネット見積もりは入力フォームが簡略化されており、細かい査定が出来ないのでこの結果になるとの事。
1社目の30万円が底値なのもあり、期待出来る!と判断して自宅から85km離れた店舗へ持ち込み査定。
2時間近くも運転するのは流石にきついとは思いましたが、上限の60万円にまんまと釣られました…(笑)
店舗到着後、10分ほどで見積もり完了。
金額を言う前にダラダラとここが悪い、あそこに傷があると、とにかくマイナス要素のオンパレード。
185,000km乗ったほどの車なので、正しい事なのかもしれないが自分の車をそこまで悪く言われて嫌悪感満載…。
「30万円でどうでしょう?」
ネットの評判ってあてになりませんね…。
最後に「他社さんはどれぐらい?」とかるーくジャブを打たれましたが、こちらにお世話になることは無さそうだったので、適当に流して帰宅。
ただの長距離ドライブになってしまいました…疲れた。
【3社目】車買取専門店C社のネット査定+出張査定
B社と同時タイミングでネット見積もりの依頼をしていたC社からも結果が届く。
「30万円〜40万円」というB社と比べると見劣りする価格…。
ちなみに、B社とC社はほぼ同じクラスの会社規模(どちらも全国展開)
補足情報
同じタイミングでネット見積もり依頼をしていたので、B社とC社は並行して連絡を取っていました。
なので、見劣りするなぁと感じてしまったのは仕方ないことと思っていただければ。
連絡を取っている時、実際に話している中でC社だけは明らかに対応が違いました(良い意味で)
- 120kmも離れた店舗にも関わらず「出張査定に行くので日程調整させてくれ」と連絡を受ける
- 見積もり中も客側がどうやったら得を出来るのかなど裏話を教えてくれる(この記事を書こうと思ったきっかけ)
- 商談成立したら、120km遠方から引き取りに来るという
他社は自分の住んでいる地域を言っても店舗へ訪れる前提で会話を進められますが、C社だけは「いつ頃伺いましょう?」との対応で初めから抜きん出ていました。
商談が成立した場合も引き取りに来るのが前提とのことで更にびっくり。
自宅まで来てもらって査定してもらう中で「可能であれば、他社さんの見積もり金額を言ってもらうことは可能ですか?越えるように頑張りますので」との話をされる。
ここまでしっかりした対応をされていたので「現時点で2社の見積もりが出ており、どちらも30万円」と伝えました。
更に「金額頑張ってくれるのであれば、C社即決で良いです」と合わせて補足。
金額の判断は買取部門に一任されるとのことで、数時間待機。
C社「35万円+自動車税の還付有りでいかがでしょうか?」
がじぇみつ「OKです!宜しくお願い致します!」
自動車税の還付は次のブロックで説明します!
【補足】自動車税の還付とはなんぞ?
一般的な情報を羅列しておくので、知ってる方は読み飛ばしてください。
住んでいる地域によって、納付タイミングは少々異なる様ですが、自分の住んでいる地域は5月前後に納付表が送られてくるイメージです。
1年分をまとめて振り込みするので、年度の途中で廃車にした場合、残り月で割った金額を返して(還付)くれるというものです。
ちなみに軽自動車は年度の途中で廃車にしても還付はありません。
ここだけは抑えろ!売る際のポイントまとめ
知識がほとんどない人間が少しでも高く買い取ってもらおうという目的で頑張った訳ですが、ここだけは押さえておいた方がいいというポイントをまとめてみました。
出張見積もり、引き取りは住んでいる地域や買取業社次第なので、絶対とは言えませんが自分自身の仕事量が減るので重要ポイントです。
次に自動車税の還付有無は最重要ポイントと言えるほど。
全ての買取業社共通でこちら(客側)から言わなければ、自動車税の還付有無について説明すらしてくれませんでした。
基本的には「買取金額に合算しているので…(ゴニョゴニョ)」とびっくりするほど歯切れ悪く伝えてきますが、交渉次第で返してくれます。
必ず自分から確認しましょう。
ちなみに自分の場合は約34,000円の還付がある様です(還付手続きに2ヶ月ほどがかかる様なのでこの様な記載としています)
最後に自分自身の反省点としてお伝えしますが、余裕を持った日程で相見積もりをしましょう。
自分はこの記事内で記載していること全てを2週間で片付けましたが、知識が全くない状態から始めたので、めちゃくちゃ大変でした。
おおよそ1ヶ月ほどあれば気持ちに余裕を持って各社と価格交渉が出来ることでしょう。
気持ちに余裕がないと、価格交渉もし辛いです。車買い替えの時期になったら、売ることも同時に考えるくらいのスピード感で行動することをおすすめします。
買取業社がおすすめしていた「楽に高く売る」最強の処分方法
ここまで自分の車売却までの道のりを詳細に記してきた訳ですが、車買取専門店C社との話の中で教えてもらった最強の処分方法をお伝えします。
それは、専門業社によるオークションにて売却することです。
買取業社は素人との取引だけでなく、オークションでの売買も行っています。
オークションであれば、純粋に価格での勝負になるので「相場よりも高値になることもある」との話でした。
C社営業「素人との交渉であれば、低めに金額を掲示することは多々あるが、オークションでは誤魔化しが効かないのでとにかく高く売りたいという人にはおすすめですよ」とのこと。
自分の場合は、自分主導で各社それぞれと連絡を取って日程調整や見積もり依頼等をしたのですが、そういったこともオークションを扱っている専門業社へ依頼さえしておけば、その1社のみが見積もりして後はおまかせという至れり尽くせりなサービス内容。
C社営業「お客さんからしたら1社とだけやり取りすれば良いので精神的に楽だし、オークションなので勝手に各社の相見積もり結果が揃うようなものだし、悪いことないですよ」
確かに…!!!
はじめから一括見積もりにしておけば良かった…と激しく後悔しました。
おすすめしていた一括見積もりサービスは↓にURLを貼っておくので、確認してみて下さい。
当然ですが、一切お金は掛かりません。
「そろそろ買い替えようかな?」というタイミングで登録しておくと、心に余裕を持って話が出来るので早めの登録をおすすめします。
次回売る時はこの方法で処分します。知識が増えたのは良かったですが、自分の労力が大き過ぎました…(笑)
最後に
車の知識が少ないにも関わらず、相見積もりという手段を取ってみましたが本当に疲れました…。
ちなみに、会社名を伏せたのはどこかの業者の回し者と思われたくなかったからです。
お金をもらわなくても、C社に関しては存分に宣伝したいくらいの良い対応で、買取金額も頑張ってくれました
C社営業「我が社は業界内の顧客満足度1位がウリなので、満足いただけたなら良かったです」と最後に話した際にも言ってました。
試しに検索してみたら、今年は1位じゃなかったです(笑)
結果論ですが、納得した金額での売却も大事ではあるものの、自分が動くコストパフォーマンスが見合っているのかという点も考えた方がいいと思います。
「1、2万円の差にしかならないのに5社回りました」という結果になってしまったら「時給いくらだよ…」って状態になりますからね。
そういう意味でもオークション形式での処分は最強です。
売る前まではほとんど業界への知識がなかった自分でも詳しくなった気がします。
正直、もうやりたくはないけど、終わってみると意外にも楽しい経験でした。
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです、最後まで読んでくださった方ありがとうございました。
普段はキャンプ・道具レビューに関する記事をあげてます。良ければそちらもちらっと見ていって下さい!
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